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ここが大崎だ、と誇れるような個性的な都市景観を(「デザインガイドライン」より)。 ――新しい顔を備えて進化する大崎には、そんなまちづくりへの願いを叶えた魅力ある表情を随所に見つけることができます。 それはまた、昔ながらの大崎の変わることのない景色の隣に、郷土の環境遺産と文化をそっと守りながら存在し続ける新しいまちのあるべき姿を発見するときでもあります。 私達のまち、大崎。その「愛しい景色」を巡る散策に出かけてみませんか。
春は、目黒川の桜。秋は、月をアクセントに添えたビルの夜景。――私達の大崎には、四季折々に美しい都市の景色が横溢しています。遠くから、ここが大崎だと分かる景色。さあ大崎に帰ってきたよ、と思わず口ずさむほどに個性的で愛しい景観。それらに迎えられる時の幸福感を皆で共有したいと願うのは、筆者だけでしょうか。
駅前に広がる人のまちの輝き。まずは多くの人々にポピュラーなこの景色から、おおさきの新しい原風景探しの一歩を踏み出してみましょう。
夜の大崎駅に向けて家路を辿る人々。
アートヴィレッジ大崎方面から見た駅の遠景にはまだ仕事を続けるThinkparkの事務所の明かり。どこか懐かしく、人恋しくなる秋の宵のワンシーン。所詮、どんなに新しい都市も、昔から変わらぬ人の営みと息吹が肌を寄せ合うように集まった、「人の棲家」に他ならないのかもしれません。
※写真は2009年撮影のもので、ソニーシティ(NBF大崎ビル)はまだ建っていません。
大崎駅東口に建つゲートシティ大崎は、開発面積5.9ha、延べ床面積31.9万m2の巨大な複合機能都市。美しいカスケード(段々水路)や南欧風サンクンガーデンなど、開放感豊かなパブリックスペースも評判。幾何学的でアーティスティックなその建築デザインは、常に新しさを失わず、訪れる人や就業者に新鮮な「現代都市の感性」を伝えています。
大崎駅西口の高台にある大崎の鎮守様、居木神社。日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀り神とする神社には、郷土の貴重な歴史遺産のほか、「大崎の祭り」として有名な盛大な例大祭など、“地域のアイデンティティ”が地元大崎の人々によって今に守り伝えられています。
“大崎周辺の住宅市街地には緑地が点在、これらの自然的資源を活かしつつ、ヒートアイランド現象の抑制などに取り組む”として都市再生ビジョンにも謳われた住宅地。古くから住む大崎のまちの主人公たちが静かに育み続けたくらしの場は、いま、貴重な「環境資源」として新たなまちづくりの舞台へと登場しています。
目黒川を「風の道」として活用するなど、大崎地域では今、ヒートアイランド抑制に向けた各種取り組みが行われています。大崎駅西口地区Thinkparkの敷地に広がる「大崎の森」もその一つ。地元の人々やオフィスワーカーの憩いの場となっているこのグリーンゾーンは、木々の作用で周辺温度を下げるエコ効果の恩恵をももたらしています。現在、この「大崎の森」のコンセプトは、大崎駅西口地区全体の事業計画の中に広がって、地域一体となった理想的な環境開発のかたちを呈示しています。
昭和62年、大崎駅東口第1地区(大崎ニューシティ)誕生に始まった大崎の「副都心」化への胎動は、その後の第2地区(ゲートシティ大崎)へと続き、大崎駅前にすぐれた都市基盤の創出を実現しています。
これらの施設建築物の姿は、今も良質の都市資産として、また地元の人々やオフィスワーカーの生活施設として、色褪せることなく機能するとともに、大崎駅周辺地域全体に広がるまちづくりの「道標」として存在し続けています。
大崎駅西口に偉容を見せて建つ2棟の超高層ビル。――駅前に新ランドマークを創出したこのツインタワーは、大崎駅西口中地区の「大崎ウェストシティタワーズ」。
地上38、39階建ての2棟に全1084戸の居住スペースを擁したこの都心型マンションは、“各地区が協力、協調して「歩きたい」「住みたい」「働きたい」まちづくり(都市景観形成の基本理念)”を叶えるワンステップの成果を果たすとともに、都心居住を促進して大崎地域の付加価値そのものを高めています。
2010年7月、目黒川の護岸整備事業と連携し、東五反田二丁目第2地区(東京サザンガーデン)に誕生したこの親水広場は、品川区の“新・水と緑のネットワーク構想”の拠点となる憩いの広場です。
“人に優しい環境づくり”をテーマに、広々とした施設内に豊かな桜並木や四季を彩る様々な植栽が施されたほか、軽飲食機能を付加したギャラリー施設も併設。
さらにクリスマスシーズンには、冬の恒例行事ともなった「目黒川みんなのイルミネーション」(冬のさくら)のコアエリアとなるなど、癒し系イベントを発信する新しい憩いの名所として注目を浴びています。
大崎駅南口からペデストリアンデッキを歩いてわずか3分ほど。突然、目の前に現れる緑の小道が、訪れる人を“潤いの森”へと誘います。――それは都会の高層ビルの裏に仕掛けた現代のメルヘン空間。ソニーシティ(現・NBF大崎ビル)を囲む豊かなグリーンゾーン(公開空地)の出現です。
ThinkPark Forestへとつながり、のびる、この「新・大崎の森」は、これまで以上に広々として涼やかな散歩道を大崎の人々へ提供しています。
品川区による“水と緑のネットワーク構想”を推進するまとまった緑のつながり。――それは都市緑化を促進してヒートアイランド抑制につなげると共に、大崎駅西口地区の都市景観の向上にも貢献しています。
大崎駅東口のゲートシティ大崎から西口のThinkParkまで、東西自由通路を彩る“光のつらら”。
『目黒川みんなのイルミネーション』とも呼応して、光のネットワークで大崎駅前エリアをつなぎます。イルミネーションの使用電力には品川区内の太陽光発電によるグリーン電力を活用。宵の夢さん橋から、人と街に優しいエコの光をおとどけします。
地上24層のランドマークオフィス『大崎ウィズタワー』や、204戸のライフスタイルを包む『ル・サンク大崎ウィズタワー』。さらに地域に開かれた緑の空間や、開放感の店々、街にとけ込むそのフォルムや、随所に優しさを追求したランドスケープデザインも“つながり”のコンセプトを追求した大崎ウィズシティならではの容姿です。
大崎ウィズシティの敷地北側に接し、新街区と一体で整備された『大崎西口公園』。
入念なランドスケープデザインのもとに、地域の緑を拡充する植栽や、駅前の顔となる豊かな景観と賑わいの空間が創出しました。
ここにはまた、随所に防災設備やイベント対応の広場空間も設けられ、
多くの人々へ、豊かで潤いのある都市生活の場を提供しています。